keystone-report Vol.1


■はじめに
 はじめまして、私、島康貴と申します。沖縄県の名護市に生まれて屋我地の大自然!とまではいきませんが、ちょい自然で育った、根っからの「うちなーんちゅ」です。
 さて、私が勤めるINDEX・ASIA株式会社では、2015年8月に産学連携プロジェクト「KeyStone」がスタートしました!

 そして、最初の連携事例となる大仕事、マレーシアの大学院(IVI-UKM)との共同研究開発(R&D)を企画し、沖縄県の協力を得て、同年11月から最初の産学連携を進めています。
 
 
 UKMにあるラボのオフィス  お世話になっているリザ先生(右)

 このページでは、その共同研究の進捗報告も兼ねながら、マレーシアでの生活をカルチャーレポートし、マレー人の国民性やその国の産業などを紹介していきたいと思います。
 これから産学連携を検討する人たちやすでに産学連携している人たちとの交流の機会になれればと思い引き続き記していく所存です。


■研究内容
 私の研究テーマは、ビッグデータの可視化とその優位性評価です。

 低密度と言われているビッグデータの分析は、非常にコストがかかり、多額の時間と費用を投じても、その結果が十分に意味のある内容と判断されにくいのが現状です。

 私の研究では、データの集合体を一定のルールで標準化し、ビッグデータそのものを一度軽量化した上で、色や形そして動きなどで視覚化してその優位性を評価する事が目的です。

 事業視点の目的としては、低コストで高密度のデータ分析が可能なツールの開発とそれを活用した事例作りです。情報リテラシーの低い民間企業でも分かりやすく安価なデータ分析手法を提供できるようにすべく、製品開発と活用事例の作成を並行して行います。


■兎にも角にもまずは馴れから
 さて、いろいろと大志を抱いて渡航しましたが、何よりもまず、最初は現地の文化や人々に馴染むことが必須ですね〜。

 企業研究ということで大学院の中では大学院生としてスタートしていますので、この一ヶ月は学生証発行や学生ビザの申請と発給、銀行口座開設など、諸々の手続きで必要な書類をそろえたりしてあっという間に過ぎました。そして、学内の寮で生活していて天候や文化が少しだけわかったので紹介したいと思います。

<天候> 
 マレーシアの季節は一年中日本の夏みたいな感じで、11月〜2月くらいまでは雨季のようです。ほぼ毎日と言っていいほど午後2時くらいから朝方にかけて3〜4時間雨が降ります。と、ここまでは割とネットとかでも知れますね。住んでみると、その豪雨と雷の凄さにビックリします。

 
 雨天時の排水路の様子

しとしと降る感じではなく、超がつくほどの土砂降りばっかり。日本でたまに冠水するような集中豪雨が、ここではほぼ毎日です。

 その時の雷も想像以上に凄く、「いま、近くに落ちた!?」って、思えるくらいの凄まじい轟音が日常的に鳴り響きます。そのせいか、学内のWi-Fiはちょくちょく不通になります。(ほんとに?と思うかもしれませんが、大学のスタッフに聞いたらこの間の落雷でルーターが壊れた。って、言うので多分本当です…たぶん…)

 <学内の人と食事>
 多民族国家といわれている国ですが、ここの大学の学生は大半がイスラム教徒。定時的に学内放送でお祈りの歌?みたいな放送が毎日流れます。

 そして、公用語はマレー語と英語。大学内を清掃している清掃員や寮の食堂でお仕事をしているスタッフは英語がほとんど話せないです。なので、笑顔と身振り手振りでのコミュニケーション能力が最初に向上します。(笑)

 また、学内の食堂はすべてハラール食。味付けは辛口。暑い国ですので香辛料で腐敗を予防するのはわかりますが、辛すぎて、慣れるまでに苦労しました。


■学内の研究所紹介
 大学内の広さが半端じゃない!もうこれは一つの小さな町と言っても過言ではないです。銀行や郵便局、病院、図書館、ビザ申請センター、理髪店、文房具店、電気店、シューズショップ・・・、小さい店構えではありますが、あげればきりがないほど色々と揃っています。

 学内には学部や大学院を数多く有しており、大学院だけでも12施設あります。具体的には、気候変動研究所(IPI)、医療分子生物学研究所(UMBI)、太陽エネルギー研究所(SERI)マレーシア・国際研究所(IKMAS)等々。そして私が入っている研究所はそのうちの視覚情報研究所(IVI)です。

  IVIは視覚情報の分野で基礎研究や応用研究及び技術開発を取り組む主要研究所です。ちょうど今年の11月に第4回国際視覚情報学会2015(IVIC'15)が開かれ、共催はマレーシア情報技術協会(MITS)とマレーシア研究教育ネットワーク(MYREN)という、かなり大きなイベントがありました。オープニングでは、マレーシア首相のご夫人スルタナ・アミナ(Tuanku Haminah binti Hamidun)様がいらっしゃって、政府から大学やその研究に対してサポートするという公式の発表もあり、今回の学会は非常に貴重なものであることが伺えました。
 
 スルタナ・アミナご夫人の挨拶

 「新しい技術やアプリケーション開発及びそれを共有・交換するための優れた機会を提供する。」という目的で開催され、ベスト論文は、学生部門の最高論文賞(IEEE金賞)と参加者全体の最優秀論文賞の2点が受賞されます。受賞者には賞金や別の学会への招待などを受けることができ、より多くの研究者及び研究機関に紹介してもらえるという機会が得られるそうです。


■プロジェクトの進捗
 私の研究は先述したとおり、ビッグデータに関することです。担当のRabiah教授(http://rabiahkadir.weebly.com/)は、私の研究プランとアプリケーション概要及びビジネスプランについて、非常に興味をもっていただいており、研究開発の必要性に応じて、現地の企業にも紹介するという約束をいただきました。
 まだいろいろと調整段階ではありますが、直近は以下の項目を研究所とすり合わせる予定です。

 ・ビッグデータの先行研究調査
 ・ビッグデータ分析でよく使われるパラメーターの調査
 ・リサーチ対象のエリア選定
 ・大まかな研究スケジュールの合意
 ・来年挑戦する学会の選定

皆様へのご報告は可能な限り毎月お伝えしたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

INDEX・ASIA株式会社
研究員:島 康貴(しま やすき)



<<プロジェクトの目的>>
 本プロジェクトのコンセプトは、「産学連携」です。
 沖縄は、日本とアジアを結ぶ上で非常に大切な場所であり、古琉球時代にも盛んに外交が行われた多文化接触の地です。
 INDEX・ASIA株式会社のひとつのプロジェクトとして、ここ沖縄の地で日本とアジアの企業や大学を積極的に結び、企業研究という取り組みを通して、人、知識、情報、ビジネス、研究、商材、知的財産などあらゆる関係性を作り上げていきます。
 弊社は、国の文化やお互いの大切なものを相互に尊重し、よき行いよき交わりをもって美しいシゴトや美しい製品の創出を目的としています。


<<関連リンク>>
UKM(Universiti Kebangsaan Malaysia)

視覚情報研究所(IVI)

INDEX株式会社




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